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観光情報文化財国指定等文化財美馬市脇町南町重要伝統的建造物群保存地区

美馬市脇町南町重要伝統的建造物群保存地区

所在地:美馬市脇町字突抜町・町南
昭和63年12月16日 国選定

しっくい塗りの「うだつ」が写っている

左右に建物が建っている

うだつの町並みを上から写した様子

街並みがライトアップされている

 

脇町の「うだつの町並み」の特徴

  1. 東西に通じるメインの道路の長さは約430メートル、指定地区の面積は5.3ヘクタール、伝統的建造物は85棟、環境物件(石垣や井戸等)65件、修景物件(母屋、塀等)94件です。
    ※認定当初、伝統的建造物は88棟ありましたが、建物の劣化、倒壊により3棟減となりました。
    (平成24年11月追記)
  2. 通りに面した母屋のうち、伝統的な町屋は50戸あり、そのうち22戸が間口四間半(9メートル)以上の規模となっています。敷地の奥行きは間口に比べて深く、80メートル以上のところもあります。
  3. 建物の特徴は、屋根は本かわらぶきであり、2階の窓は防火に重点をおいた「虫籠窓」となっています。2階の屋根の両端にしっくい塗りの「うだつ」があります。
  4. 建物で最古のものは、1707(宝永4)年の棟札は確認されています。保存計画では、昭和のものまで含めて母屋の7割となっています。

保存に至る経緯(町並み)

古い伝統のある地区(萩、倉敷、今井町など)では、昔の姿を見直す動きが出てきました。この動きに応じて文化庁は、1975(昭和50)年、伝統的建造物群保存地区および、これと一体をなしてその価値を形成している環境を保存し、文化財の対象とする条項を加える改正をしました。
俗に言う町並み(町家を中心とする分野)、集落(農漁村などが対象)、武家屋敷等がその対象で、町並み、集落は景観として保存されるもので、民家の内部までは規制しないものとされています。町並みの場合は隣家と接しているので、規制を受けるのは外観だけになります。
旧脇町では、1984(昭和59)年、「脇町の文化を進める会」が発足、多彩な文化活動を行うと同時に、「町並み保存のシンポジウム」や、「まちづくりフォーラム」等を開いて町民を啓発、意識の高揚に努めました。続いて旧建設省から「手作り郷土賞」と「日本の道百選」に選ばれました。旧脇町は、1988(昭和63)年、市街地景観条例を制定するなど保存対策を進め、同年9月16日には保存地区を決定しました。文化庁は、これらのことを受けて、全国で28番目の重要伝統的建造物群保存地区として選定しました。

保存活動の現在

地元では全戸が参加して、保存会を結成。一致団結して、町並み保存と修復に努めています。
また、住民有志は、ボランティア活動として、町並み見学者の案内にあたり、隠れた協力者となっています。
美馬市となった現在も、諸施設の改善等に力を入れ、観光地として魅力あるものに仕上げていくことに積極的です。

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