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神明神社(しんめいじんじゃ)

所在地:美馬市穴吹町口山字宮内
昭和62年3月11日 市指定
穴吹川に隣接する丘陵尾根先端部に設けられた石垣による異形の祠。南北約7メートル、東西約22メートルの石垣による長方形の囲状を呈する。南辺に3ヵ所の入口、北辺に5ヵ所の祠が設けられる。築造年代の詳細は不明だが、石積技法や「白人大明神由来書」の記述から、少なくとも現在の姿については近世以降のものである。成立年代は比較的新しいが、神社遺構として他に類例がなく、貴重な資料である。

神社遺構。北辺に設けられた5ヵ所の祠を写した写真

神社遺構。石を積んで造られた南辺の3ヵ所の入口の様子を写した写真

 

「白人大明神由来書」(1779年)によると、白人神社より約1町(109メートル)上の段の明神山という古社床といわれる所で、寛保年間(1741年から1743年)に芝刈の際に以下の石垣が発見されたという。記された内容は、長さ八間余(約15メートル)横幅四間余(約7.5メートル)、東南方向に入口2ヵ所、内側は長さ六間(約11メートル)幅約一間(1.8メートル)とあり、現状とは異なる。
また、昭和30年頃、財宝(源為朝)を捜索して大規模に掘削。特に東方では約15メートルほど掘り下げたといわれ、これにより崩壊寸前になったため、昭和57年一部修復している。

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