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行政情報市政情報「人生100年時代」美と健康のまちづくり6/30(日) 世界最高齢プログラマーに学ぶ「人生100年時代を生き抜くために」を開催しました

6/30(日) 世界最高齢プログラマーに学ぶ「人生100年時代を生き抜くために」を開催しました

2024年7月17日公開

本市では、「人生100年時代」美と健康のまちづくりプロジェクトの一環として、加齢による変化や高齢社会に必要な仕組み作りを幅広い分野から考える「ジェロントロジー」について学ぶジェロントロジー講演会を開催しております。
今回は、世界最高齢プログラマーとして知られ、デジタルの最先端を歩んでおられる若宮正子さんにご講演いただきました。
大盛況だった講演会の様子をご報告いたします。
講演会に来られなかった方にも「人生100年時代」を楽しむコツをお届けできれば幸いです。

講演会看板

美馬市ジェロントロジー講演会「人生100年時代を生き抜くために」

6月30日(日)、地域交流センターミライズ美馬市民ホールで「人生100年時代を生き抜くために」と題した美馬市ジェロントロジー講演会を開催したところ、362名の市民の皆様にお集まりいただきました。

世界最高齢プログラマーとして知られる89歳の若宮正子さん。

下の写真にもあるように、若宮さんは1時間30分にわたる講演中、ずっと立ったまま身振り手振りでお話しされました。

話の内容だけでなく、そんな若宮さんの姿に大変感銘をうけたというお声をたくさんいただきました。

講演は、「世界最高齢プログラマー」として一躍有名になられた若宮さんの自己紹介から始まりました。

美馬市ジェロントロジー講演会

 

創造的に生きたい

58歳でパソコンデビューしました。コンピューターが個人が気軽に使えるパーソナルコンピューター(パソコン)に進化した頃、まだまだ高価なものでしたが、私も使ってみたいと思い切って購入しました。セットアップも本当に大変で…パソコンの画面に「マーチャン、ようこそ」と文字が表示されたときの感動は忘れることができません。介護もしながら、インターネットで世界を広げていきました。

色々なことに興味を持ちやすい性格で、その興味のうちの1つがパソコンでした。

81歳のときに、スマートフォン用のゲームアプリ「hinadan」を開発したことで、CNNの取材を受け、米国Apple社のCEOからWWDC(世界開発者会議)に呼ばれました。メールがきたときには、詐欺メールなんじゃない?と友人からは心配されましたが、本物でした。

それをきっかけに、世界最高齢プログラマーと取り上げられ、国連イベントでの講演や数々の政府主催会議の構成員にも呼ばれるようになりました。

「人生100年時代構想会議」で最年長有識者としてお声かけいただいたときには、さすがに、「私は専門家の先生に並んで有識者の席に座るような立場ではありません」とお断りしたのですが、「時代が変われば有識者の定義も変わります」と説得いただいて。返事を迷っていたときにふと頭に浮かんだのが、同世代の皆さんから「若宮さんに励まされた」とお声をいただいたことでした。求められているのなら応えたいと出席させていただくことにしました。

 

面白いこと大好き人間です!

若宮さんは、エクセル(計算したり表を作成するソフト)の機能を使って図案を描く「エクセルアート」を考案した第一人者。

エクセルアートでは、セルの塗りつぶし機能や罫線の色づけ機能を使って図を描いていきます。手芸のような感覚です。完成したデザインは、紙に印刷してうちわにしたり、布に印刷してお洋服に仕立てたりもしています。

「自分がデザインした服を自分で着られる、世界でたったひとつの服です。」

この日、お召しになっているお洋服もご自身でデザインされたもの。(下の写真)

舞台裏で、「野いちごがテーマなのよ♪」と教えていただきました。

野いちごがテーマのお洋服をお召しになった若宮さん

 

超高齢化社会の現状

65歳以上の人が2050年には全人口の40%を越しますと若宮さん。

また、デジタルを活用する世代別の国際比較や、国内外のテクノロジー分野の事例の紹介があり、日本のデジタル競争力は世界32位で他国から取り残されているから、高齢者も含め国中のデジタルリテラシーの底上げが必要というお話をしていただきました。

深刻な人手不足対策も重要な課題です。

最近のレストランでは、QRコードが置いてあり、自分のスマホから料理を注文するようになってきています。注文したら、ロボットが席まで料理を運んできてくれます。

人間が恋しいという意見もありますが、少子高齢化の社会では人手不足の差を埋めるための進化として、デジタル化・テクノロジーがあります。そして、シニアがデジタルに対応することで社会が助かるのです。

 

高齢者こそデジタルを!

デジタルはとても便利です。

「あの、きゅうりに似てる野菜の名前って何だっけ?」と思ったら、検索ソフトに「きゅうり、似てる、野菜」と覚えている単語を入力すれば「ズッキーニ」と導きだしてくれます。ほらほらあれ、なんだっけ?というとき、関係ありそうな言葉を入れてみてください。きっと教えてくれるでしょう!

これからはテクノロジーのお世話になって、高齢者は自立しなくてはなりません。

例えば、ネットショッピングを活用すれば外出が困難になっても買い物に困ることはないでしょう。お気に入りのものも見つかりますよ。私も、お部屋に合うお気に入りの座布団カバーはネットショッピングで買いました。

また、スマートウォッチと連動させて健康管理することもできたりします。

 

デジタルはあなたのいのちも守ります

例えば、避難指示が出たとき、固定電話には通知はきません。高齢者こそ早めに安全なところに避難する必要があるのに固定電話しかなくて情報が届きにくいというのでは困ります。スマートフォンを持っていると、緊急速報メールで情報を確認することができます。

将来的には、事前情報に沿って自治体からスマートフォンに避難の問合せがきたり、スマートフォンで自治体と連絡を取り合って避難したり、マイナンバーカードの情報と連携してスムーズに手続きができたりするといいなと考えています。

また、オンラインで家族や親しい人とつながることが災害時にも役立ちます。災害が起こったとき、LINEなどで「無事です」と一報もらえれば家族は安心します。電話がつながらなくても安否確認ができます。

シニアの私たちがスマートフォンに慣れておくことは、大事な防災の備えになります。

 

人生100年時代を有意義に楽しく生き抜くために

まずは、学びましょう。学び直しが大切です。主体性を持って、ワクワクしながら新しい時代を学びましょう!わからないことは、AIにも聞いて学びを手伝ってもらいましょう。

また、多くの人と交流しましょう。そのためには現役のときから友の輪を広げておくことも大切です。これが好き、あれが得意など、趣味が豊富なハッシュタグ人間を目指すといいです。外出が困難な場合でも、オンラインで交流することもできます。

この不確実で変化の激しい時代を生きるには、本質を知り、自分の頭で考えて判断するということが大事だと思います。何が起きても対応できる固定観念にとらわれない柔軟な思考と冷静な判断が求められます。

とにかく打席にたってバットを振ってみましょう!新しいものをつくり出していく力を持ち、創造的に生きましょう!

私もまだまだ未熟です。これからも大いに学び、成長していきたいと思っております。

 

~ ~ ~ ~

拍手喝采で終了した本講演会。人生100年時代の生き方を大いに考えさせられました。

今後も、市民の皆様が人生100年時代とは何かを知り、100歳人生の後半期に健康でいきいきと活躍できることを目指し、「人生100年時代」美と健康のまちづくりに取り組んでいきます。

若宮正子さん色紙

※本講演会は終了しました

美馬市ジェロントロジー講演会

世界最高齢プログラマーに学ぶ「人生100年時代を生き抜くために」

●日時  令和6年6月30日(日)午後1時30分~午後3時 (開場:午後0時45分~)

●場所  美馬市地域交流センターミライズ 市民ホール

●費用  無料

●対象  美馬市在住または在勤の方 500名【要申込】

●講師  若宮 正子 氏 [ITエバンジェリスト]

●演題  『人生100年時代を生き抜くために』

●内容  世界最高齢プログラマーであり、デジタルを活用して新たなチャレンジを続ける講師から、何歳になってもチャレンジすることの大切さを学び、自分らしく生きるヒントや「人生100年時代」を楽しむコツを学びましょう!

※参加には、事前申込が必要です。チラシをご確認のうえ、6月10日(月)までにお申し込みください。

※申込多数の場合は抽選になります。

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