令和6年10月14日~10月21日、中国雲南省人民対外友好協会などの主催イベント「2024雲南国際友好都市青少年交流週間」に市民が参加しました。
この交流イベントでは、雲南省と友好都市を結んでいる約20カ国の青少年が招待を受け、「雲南という名のライフスタイルを体験しよう」をテーマに、中国の青少年とともに観光や実地体験交流、ホームステイなどを行いました。
昆明市・・・雲南文学芸術館、石林ジオパーク、昆明斗南花卉市場、雲南民族大学 大理市・・・洱海(じかい)、大理古城、大理市博物館、大理大学、匠志集甲馬版画芸術館 |
○国際友好都市の「大理市」について
大理市は、雲南省北西部の高地に位置し、面積は1,468㎢、人口約77万人(2020年時点)で、約25の民族で構成されている歴史ある古い都市です。
大理石の主要な産地としても有名であり、大理石の語源ともなりました。藍染めが盛んで、観光の中心地である大理古城には、うだつの町並みに似た風情あふれる建物や柳並木など、美馬市とよく似た風景が広がっており、文化的背景がよく似ていることから、平成22年8月に本市と大理市は国際友好都市協定を締結しました。
○参加者の感想
現地での活動やホームステイなどについて、参加者の感想をご紹介します。
●岡村 みのりさん
今回、雲南国際友好都市青少年交流週間イベントに参加し、臆病な気持ちが少し晴れ、人として強くなれたと思います。言葉も通じず文化も違う中、ホームステイなどを経験し、自分がいた世界は凄く小さいものだったと気づきました。今まで臆病でなかなか何事にも積極的に挑めませんでしたが、とりあえずやってみようという気持ちが芽生えたと感じました。この気持ちはどの年代になっても必要な事だと思うので、自分がやりたいことには諦めず挑みたいと思います。
●河野 江里さん
相手へ敬意を払うことこそが交流の入口であり、身近なところでもこの考えを取り入れ、活かしていきたいと思います。異なる文化を受け入れる、まずは知ることから進めていき、 心温かな歓迎を受けたことを次は自分が返していけるよう取り組んでいきたいと思います。また、保有しているものを比較するだけではなく、両者の違いから新たなアイデアを出し、より良くしていくという考え方は自分自身の生活にも、街づくりにも応用できると考えます。この学びを継続して実践していきたいと思います。
●谷 亜央唯さん
雲南省を訪れて、年代に関係なく、自分たちが暮らす土地にあるもの、根付くものをとても大事にしているなと感じました。自分が生まれ育って、今暮らす場所のことを大切にする気持ちは見習いたいと思いました。美馬市にも自然や動植物、食文化など、暮らしに関わる美馬市ならではの豊かさがたくさんあります。私が誰かを美馬市で迎え入れる側になった時、自分が暮らしているからこそ感じられる美馬市の良さを伝えられる人でありたいと思いました。
●古田 りつさん
今回、初めて中国を訪れて文化の違いや歴史などを学びましたが、何よりも心に残っているのは人と人が交流する大切さです。言葉や文化が違っても歌や踊りで相手を知り、中国の歴史を知り、現代の文化を感じることこそが国際交流だと強く思いました。日本と中国だけでなく、イベントに参加したその他の国すべての人が笑顔で交流する事ができました。イベントの関係者だけでなく、行った先々でのお店の人やその地域の人もみんな優しくて心温まる1週間でした。
●佐野 文太さん
僕は書道が好きで、本場の書道を見てみたいという思いで、このイベントに参加しました。看板や装飾など至る所に筆文字が使われていてすごく楽しかったし勉強になりました。また、最初は、中国への旅行が不安でしたが、少なくとも雲南省はメディアで見たり聞いたりする中国とは全然違うという印象でした。雲南省はすごくいい場所だったということをいろんな人に伝えていきたいと強く思いました。また、同じように、日本のいいところを中国の人に伝えたいとも思いました。
●荒岡 碧衣さん
印象に残っていることは、『中国』というスケールの大きさです。私は雲南省博物館を訪問しましたが、展示されている膨大な資料のうち、生物学的な歴史により焦点が当てられていたことが印象的でした。事前資料から、雲南省における動植物の豊かさは聞き及んでいましたが、言語が分からないなりにも現地の展示を目の前にすると迫力を感じました。”『雲南省』という地方都市における歴史”、それを展示するだけであれほど大きな規模になるのは、私の知る限り日本ではありえません。中国の、他の土地の博物館も訪ねてみたくなりました。
●西岡 明美さん
ホストファミリーは学校や仕事で忙しい中、私を受け入れるために家の準備や当日のプランを丁寧に考えてくれました。そのおかげで、とても充実した時間を過ごすことができました。特に印象深かったのは、一緒に雲南省博物館を訪れた際に、日中戦争の歴史について話し合ったことです。このようなデリケートな話題にもかかわらず、高校2年生の彼女とそのお母さんと深い対話ができました。 お互いに配慮しながらオープンに話し合えたことで、心の通じ合いを感じ、最後には感謝の気持ちを込めてハグをしました。
●梶浦 倫太朗さん
移動中やホームステイで目にした中国の日常風景が、特に印象に残っています。有名な観光地は本やテレビでも見ることができますが、現地でしか感じられない「普段の姿」 に触れられたのが貴重な体験でした。たとえば、現地の人々が日常的にスクーターを利用して移動していることや、学校での学び方などを知ることができました。これらの話を聞くうちに、国や言葉が違っても、自分たちと大きくは変わらない「等身大」の生活を送っているのだと気づきました。